ヘルメット、
かぶろっと。
~ヘルメットで叶える安全・快適・おしゃれ~
かぶろっと。
面倒くさい、蒸れて不快、おしゃれじゃない…。
こうした不満をもつ人も少なくないでしょう。
でも、今どきのヘルメットはおしゃれで快適に進化していて、
デザインのバリエーションも豊富なことを知っていますか?
万が一の事故から身を守るという安全性はもちろん、
かぶり心地も良く、いつものコーディネートにも合わせやすい、
お気に入りのヘルメットを見つけましょう。
2023年4月1日の道路交通法改正により、
自転車に乗る
すべての人にヘルメットの着用が
努力義務化されていることを
85.5%(※1)の人が知っているという結果に。
自転車に乗る際に
ヘルメットをかぶる人の割合は、
ここ1年で約2倍(※1)になっています。
※1:au損保「ヘルメットの着用に関する調査」(2024年3月)
自転車用ヘルメットと言われると、
つい、このようなサイクリング用のものを思い浮かべてしまいますよね?
本気のサイクリストには当たり前のヘルメットですが、
普段着には合わなかったり、ちょっと近所へ出かけるだけなのに大げさな気もしたりします。でも…
など、ヘルメットとは思えないおしゃれなデザインのものがあることを知っていますか?
見た目は帽子なのですが、ヘルメットとしての安全性はしっかり確保されており、
かぶり心地もこれまで以上に良くなっています。
といった、これまでのイメージを覆すヘルメットが豊富に揃っています。
皆さんにとって、"ヘルメットがあたりまえ"な日常に少しずつ近づいているのです。
東京都の調査によると、多くの人が「買い物など近所への用事」と「通勤・通学等」を目的に週2-3日以上という高頻度で自転車を利用していることが分かっています。(※2)
自転車はもっともエコで身近な乗り物だけに、多くの人が積極的に利用しているのですね。
こうしたデータがある一方で、ちょっと気になるデータも…。
自転車乗用中の交通事故は2023年の1年間で72,339件発生しており、
およそ「7分に1件」もの割合で自転車事故が発生していることになります。(※3)
自転車乗用中における
人身損傷主部位別死者数(令和5年)
さらに、自転車乗用中の事故により亡くなった方のうち、
約半数が「頭部」を損傷していることが分かっており、
そのうち約9割の方が、ヘルメットを着用していませんでした。(※4)
死亡・重傷事故と聞くと他人事のように思えるかもしれませんが、
自転車を運転中に危険を感じたという経験は誰にでもあるはず。
予想外の単独事故も含めると、頭部への損傷などケガのリスクは日常的に潜んでいるのです。
それでも「自分は大丈夫!」と言い切ることができますか?
※2:東京都商品等安全対策協議会「自転車用ヘルメットの着用と安全な使用」
※3:一般社団法人日本損害保険協会「自転車事故の実態と備え」(2024年8月版)
※4:警察庁「令和5年における交通事故の発生状況について」
頭部への衝撃を和らげてくれるのが、「ヘルメット」の大事な役割です。
たとえ停車中に横転しただけでも、打ちどころが悪いと
頭蓋骨骨折や脳挫傷になってしまうほどの衝撃が頭部に加わることが、実験で証明されています。
それでは分かりやすく具体的に、ヘルメットを着用していた場合とそうでない場合を比較してみましょう。
シェルはヘルメットの外殻です。衝撃を受けた際、力を分散させる役目を果たします。
あごひもは転倒時にヘルメットを保持する役目を果たします。
ヘルメットの内部には衝撃吸収ライナー(発泡スチロール)が採用されていて、事故時にかかる衝撃を吸収してくれます。
ヘルメットであれば何でもいいというワケではありません。
頭部への衝撃を吸収するという本来の効果を得るためには、安全基準を満たした自転車用ヘルメットを選び、
正しくかぶることが肝心です。
防災用や作業現場用や野球用など、ヘルメットにはさまざまな種類があり、それぞれ役割と性能に大きな違いがあります。見た目は同じようでも、似て非なるものです。
『野球のヘルメットを被っていたが、ヘルメットが脱げてしまい、地面に後頭部を打ち付けた』。これは東京消防庁が救急搬送した小学生による事故事例(※6)で、幸い軽傷ですんだようですが、「自転車用ヘルメットをかぶること」の重要性が分かります。
※6:東京都商品等安全対策協議会「自転車用ヘルメットの着用と安全な使用」
ヘルメットには日本独自のSGマークやJCFマーク、欧州で用いられているCE EN 1078マーク、米国のCPSCやASTMなど多数の安全基準適合表示があります。これらの表示があるヘルメットは、頭部に加わる衝撃を適切に吸収しているか、あご紐が離脱しないかなど、繰り返し実験が行われ、安全性が認められています。購入時にはこれらのマークが表示されていることを必ず確認しましょう。
SGマークとJCFマークは日本国内のヘルメット安全性認証マークで、自転車用ヘルメットに求める安全性については第三者機関による認証が義務付けられています。そのため、信頼性が高いといえるでしょう。
ヘルメットの性能試験によると、自転車用の規格を満たすヘルメットに対し、適合マーク表示がないヘルメットや自転車用以外のヘルメットは、衝撃吸収性能やあご紐の性能が劣り、頭部保護効果が低いことが分かっています。
注)「日本ヘルメット工業会」によると「CE EN1078 」マークが入っていたとしても、衝撃を吸収する発泡スチロールが装備されていない、自転車用に求められる性能が明らかに疑わしい製品の販売も横行しているので注意が必要です。
頭にピッタリ合うサイズを選びましょう。購入時は実際に試着して自分に合ったサイズとフィット感を意識しましょう。
眉毛の上の位置からメジャーを水平に後ろに回し、後頭部のいちばん高い位置を通って一周するように測ります。その頭囲の数値を基に大まかなサイズを選びます。しかし、ヘルメットは帽子とは異なり、頭囲の数値だけではサイズを特定することはできません。購入時は、実際に試着して正しいヘルメットを選びましょう。
海外メーカーと国内メーカーのものとでは形状が異なることに注意しましょう。日本国内のデータに基づいて円形にデザインされたヘルメットはきちんとフィットしますが、海外メーカーの多くは幅が狭い縦長状のものが多く、適切なフィット感を得られないことがあるからです。サイズだけでなく頭の形に合うヘルメットを選びましょう。
外出先で困るのがヘルメットの置き場所ですよね。自転車カゴに入れっぱなしにしておくと、盗難やいたずらの心配もありますし、炎天下の場合は変質や変形など、品質低下の恐れがあります。
そこでおすすめしたいのは「盗難防止ロック付きの防水ヘルメットバッグ」です。持ち運びに便利なだけでなく、自転車に取り付けることができます。
また、最近はSGマーク付きのコンパクトになるおりたたみ式ヘルメットも発売されています。ただし、安全基準を満たしていない製品もあるので、購入前にしっかり確認しておきましょう。
古いヘルメットを使い続けるのではなく、3年を目安に買い替えすることを覚えておきましょう。
ヒビが入った場合は明らかに買い替えが必要ですが、強い衝撃が加えられたのにヒビや凹みが見られない場合もあります。見た目には問題なさそうに見えますが、内部の衝撃吸収ライナー(発泡スチロール)が破損していることが多く、本来の安全性を発揮できませんのでご注意ください。
また、自転車用ヘルメットは汗や皮脂汚れに加えて紫外線や温度変化にも影響を受けます。それらの小さなダメージが蓄積されていくことで、万が一の事故で十分な保護性能を発揮できない恐れがあります。特に炎天下の夏など、高温の中に長時間放置されたヘルメットの衝撃吸収ライナーは、熱による異常発泡を引き起こすことがあるので注意が必要です。凹んでしまったり、見た目が新品の頃から明らかに変わってしまったライナー(発泡スチロール)は、本来の衝撃吸収機能を維持することができません。普段から風通しのいい暗所で保管することを意識しましょう。
ヘルメットにはどうしても汗や汚れが付着してしまうので、定期的なクリーニングが必要です。ぬるま湯を含ませた布でシェルと内側を拭き取りましょう。
インナーパッド着脱式のタイプなら、パッドを取り外してぬるま湯の中に浸し、優しくもみ洗いすると清潔さが保てます。ヘルメット内部に使われているパーツはデリケートな素材が多いため、汚れがひどいときはシャンプーやボディソープを使うことがポイントです。
洗浄後は、直射日光の当たらない風通しの良い場所で、しっかり乾燥させることもお忘れなく。
まず女性の場合ですが、髪の毛の長さがミディアム以上の方には「くるりんぱ」がおすすめ。首元の毛をスッキリまとめられ、ヘルメットの下から綺麗に髪をのぞかせることができるからです。
次に男性の場合ですが、直しやすい「ショート」または「ベリーショート」が人気です。
また、男女を問わず汗っかきの方には、ヘルメットの下にサイクリングキャップを忍ばせるテクニックを覚えておくといいでしょう。ヘルメットの着用跡を軽減することができたり、スタイリング剤が直接ヘルメットに付着せず、清潔さと快適さをキープできたりします。日差しが眩しいときには、バイザーとしての副次的効果も発揮してくれます。
自転車先進国であるヨーロッパに目を向けると、国別のヘルメットの着用率の調査ではドイツで31.7%、フランスで32%(ともに2021年)となっており、都市別の調査(2019年)によるとベルリンで24.3%、パリでは19.9%とやや数値が下がる傾向が見られます。その一方で、ロンドンは60.9%と非常に高い着用率を誇ります。個人の選択を尊重するこれらの国々では法律による着用義務化には後ろ向きですが、それでも比較的高い着用率だと言えるでしょう。
また、フランスでは12歳未満の児童が自転車に乗る場合には、その者は安全基準に適合した自転車用ヘルメットを着用しなければならないと政令で定められ、違反した場合は135ユーロもの定額反則金が課されるそうです。
上記のデータについては、調査機関、調査方法、調査対象等がそれぞれ異なりますので、あくまで目安値としてご参考ください。
参考:東京都商品等安全対策協議会「自転車用ヘルメットの着用と安全な使用」
自分に似合うヘルメットを見つけたら、
自転車ライフが、もっとおしゃれで、楽しく、安全に。
最初のうちは違和感があるかも知れませんが、
慣れてしまえば手放せなくなるはず。
今やヘルメットは、安全・快適・おしゃれを同時に
叶えてくれるアイテムに進化しています。
天気がいい日は自転車で出かけてみませんか?
自転車保険で、いざという時の大きな安心を
正しくヘルメットを着用しても事故そのもののリスクや死亡リスクをゼロにすることはできません。
だからこそ、au損保は、ヘルメットを着用する方に向けた補償を提供したい…。そんな想いから、au損保の自転車向け保険には「ヘルメット着用中補償」(ヘルメット着用中死亡特別保険金補償特約)を付けています。
ヘルメットを着用して自転車に乗っている時の事故により死亡した場合、死亡保険金とは別に100万円をお支払いします。(※7)
※7:SGマーク(SG基準)等の当社所定の安全基準に適合している自転車用ヘルメットまたは、二輪車・原動機付自転車用の乗車用ヘルメットを着用中かつ自転車に乗っている間の事故によるケガのため、事故の発生の日からその日を含めて180日以内に死亡された場合に保険金をお支払いします。また、あご紐を固定していなかった場合など保険金をお支払いできない場合がございます。ご加入にあたっては、必ず、重要事項のご説明(重要事項説明書)、ご契約のしおり(普通保険約款・特約集)をお読みください。